淡水区役場へようこそ。豊かな文化を育む淡水は、各方面への努力の下、住民や芸術家と一丸となって四季折々に合わせた町の風情を創っています。
淡水を知ろう
淡水区は台北盆地の北西に位置し、山(大屯山)と河(淡水河)に囲まれて山の町と港の両方の特色を持ち合わせ、文化の実り豊かな町です。都市の発展に伴い、行政区域は42里に区分され、総面積70.65平方キロ、役場の3月までの統計によると人口は140,667人です。淡水区には目下、大学3校、高校2校、中学3校、小学校14校があり、総学生数は約35,000人に上ります。流動人口を加えると実際は20万人近い人口になるはずで。
二、役場の組織を再編し、改革に立ち向かう
町の発展計画には、健全な体質と柔軟性に富む組織が牽引役を果たす必要があり、区役場は淡水区最高行政機関として責任を持って立ち向かわなければなりません。淡水を一つの文化やレジャー観光に富んだ発展した町にするには、元来区役場にある8の課や室――民政課、社會人文課、役政災防課、經建課、工務課、秘書室、會計室、人事室、政風室を調整して9個の単位に拡大する必要があります。「文化の淡水、健康の町」に町発展の願いを込めて、新たに文化建設課を設置します。淡水の芸術文化の推進を図り、各団体の芸術文化活動と地域との交流の手助けをしたり、住民の生活水準や文化教養を高めること目的とします。
また、産業と観光の発展のためには、元の農業課という課名を産業観光課に改める必要があると考えました。従来の産業だけに留まらず、専門的な援助と資源の各役割を統括し、淡水伝統農、漁、畜牧業の形を現代の観光レジャー発展に見合うように変え、ひいては住民の経済を改善します。建設課と工務課の違いは、前者は町の発展建設の企画を、後者は町の諸設備の修理とメンテナンスを担い、全面的な町管理システムを目指しています。
三、文化建設は淡水に
美しい風景と歴史文化の宝庫、淡水には、毎年700万人近い旅行客が訪れます。一般の旅行客は通常MRT駅下車後、「老街」商店街、つまり商業主体のエリアを散策します。したがって淡水の文化と言っても、往々にして名物の食べ物や河岸の景色に親しむに過ぎず、深い美に触れることができません。そこで、より深く淡水を知っていただくために、淡水「芸術街坊」を企画して積極的に推進しています。「芸術街坊」とは、馬偕紀念三角公園から中正路後半部、そして淡海地区に続く区域を芸術園エリアとしたもので、いずれは中正路の端から端まですべて含むことを目標にしています。美しい景色や美味しい料理が楽しめ、芸術文化あふれる旅になること間違いありません。現在、芸術街坊プロジェクトは三期あり、その一つは、何もなかった空間に芸術広場を建設することで芸術創作の表現や人々とのふれあいを目指します。
淡水芸術街坊プロジェクトは、淡水の歴史を凝縮させ、芸術に表現するものです。何もなかった空間を再利用し、芸術家の手によって淡水文化を保存します。現段階で完成しているのは「芸術穿堂」です。これは、廃墟を撤去して抜け道にすることにより、中正路から淡水礼拝堂と滬尾偕医館の前へ抜けられるようにしました。馬偕博士の偉大な布教活動や医療行為の歴史にふれる名所です。芸術広場のにぎわいと馬偕博士を偲ぶ空間を通して、人々がふと立ち止まり、歴史を感じることができればと思います。
区役場は目下、積極的にこの辺りの調査を進め、歴史的建造物と芸術を結び、将来、芸術家の工房とする計画を立てています。また、赤レンガ部落区、物語館、ブヌン教会なども豊かな文化を育むエリアで、訪れる方々に淡水の芸術創作活力を体験していただけます。今後ますます淡水は、異なった風貌を見せるでしょう。
淡水は、地域作りと国際都市交流に努力を惜しみません。 
公園は人と土地とが自然に親しむ媒介です。住民に緑の空間をと、淡水和平公園建設を企画しています。「和平」という名は、淡水が過去に多くの戦争を経験し、戦争にまつわる多くの旧跡を残すことを由来とし、また、淡水住民が永遠の平和を願う心が託されています。和平公園内には90年もの歴史ある日本時代の建造物が一棟あります。台湾921大震災の際、阪神大震災の再建に携わっていた方々が自身の復興作業を中断してまで、旅費と救済設備を手配して台湾の被災地の応援に来て下さいました。日本人の強い団結力に我々は感心し、やがて友情が芽生えました。そこで、友情の証として日本からこの歴史的建造物が寄贈されました。この建造物の再建には、日本の建築士の指導の下、地域の住民が一丸となって作業を進めるつもりです。これは国際交流の成果であり、淡水にとって大きな貢献となるでしょう。
四、魅力ある淡水、四季の楽しみ方は自由自在
有名な淡水の夕日や名物料理、歴史的建築物、芸術空間のほか、役場では淡水の伝統祭儀や産業、文化の発展を結びつけ、四季に沿った各種イベントを企画しています。春は淡水の山で繊細に花開く桜が見られることから、「滬尾桜祭り」と「滬尾大根祭り」を開催し、滬尾桜並木と地元農産物の宣伝をタイアップさせました。3月の淡水はヒラヒラと散り行く桜の花びらとともに過ぎ去り、桜王国の日本を彷彿とさせます。
6月の夏には、セミの鳴き声と灼熱の太陽が照りつけ、背筋をピンと伸ばしたヒマワリ畑に色彩豊かな花の海が見られます。台北近郊の淡水大屯山にはぜひとも訪れていただききたいものです。農協の休耕利用プロジェクトと提携し、「淡水花海祭り」を開催します。住民が共同して花畑を作るほか、新たな村づくりのコンセプトに基づき、大屯渓の生態、農、漁村風景の旅を推進し、旅行客と自然との対話を提供します。
秋の淡水はまだ涼しさのかけらもありませんが、街には芸術文化の息吹が漂います。「淡水芸術舞踊ストリートカーニバル」が10月に開催され、日本から伝わった「流し」の50年代末の芸が淡水の河岸に再現されるなど、多彩な芸術、文化的イベントが催され、緩やかに涼しい淡水へと移り変わります。
区役場では各学校の「アーティスト・イン・レジデンス」に援助しています。生徒達が心待ちにしている「児童芸術フェスティバル」は、淡水の各校が芸術家を学校に招き、1年の指導を受けて創った芸術作品を異なる形態で表現します。とりわけ老街でのパレードは旅行客や住民の注目を集めます。
四季折々のテーマ企画だけでなく、公共空間にも工夫をこらし、役場所属機関の外壁、石壁、MRTの外壁などに淡水の心像風景を反映させています。また、役場行政棟のイルミネーションも見応えがあり、台北県政府による「淡水河口イルミネーション」に合わせ、LEDライトを投射させ、元は厳粛で冷たい役場の建物を、幻想的な優しい光で飾り、夜の淡水河岸にロマンチックな風情を添えました。
五、町のイメージ――健康な町、国際化へ
淡水区は2006年に雑誌「天下」のインターネット投票で、台湾人の思う「微笑の郷」の第3位に選ばれました。台湾の319郷の中でも「親切」「清潔」「味わい」「特色」「幸福感」といった五大指標で知られています。町の発展の基礎は土地と人にあり、町の発展と土地の保護をいかに両立させ、人々や文化の健康を図るかが重要な課題となります。
淡水区には年700万人余りが訪れ、5年連続で「台湾人が最も訪れたい場所」に選ばれました。しかしまだ軽視できない問題はあります。そのため、陽明大学コミュニティー看護研究所と共同で、淡水の環境や医療保険、社会の安全を分析し、住民との対話、参加、共同認識を通して淡水の健康な町づくりを進めます。町作り、セイフティ・ネット整備、地域に根付いた文化作りを推進し、健康で美しく、安全かつ永続的な淡水区を目指します。
淡水区役場は2007年11月に「台北県淡水区健康都市促進会」を発足し、2008年2月末、正式にWHO西太平洋事務局に対し審査を受けるための文書を提出しました。認められた場合、予定では5月にアジア太平洋地区健康都市連合の会員になれます。これまでの努力が報われれば、住民の生活の質の向上や、いっそうの国際化につながるでしょう。
六、伝統産業の新たな発展
淡水は早くから港町として栄え、徐々に山の方へと発展していきました。そのため淡水の伝統産業は漁業、農業、及び畜牧業などです。しかし町の発展に伴い、観光レジャー産業が将来発展の鍵となること、また伝統産業人口の減少を考慮し、産業構造の転換は必要不可欠です。淡水漁港の再建計画は、多機能な観光レジャーとの結合を通して漁港の価値を高めることを目的に進めています。淡水漁人埠頭広場、緑地公園、商店街、伐木道、恋人橋などの建設は順調で、いずれは沙崙海水浴場文化創作園區、アジア国際芸術村、淡水河口イルミネーションなどのも実現し、多角的な観光資源によって産業の発展を促進します。
淡水の山間地にはすでに20余りの各種レジャー農場がありますが、小規模経営であるうえに交通機関も整わず、未だ旅行客を引き寄せるまでに発展していません。そこで産業観光課の協力の下、まずは山間の観光地を基礎調査し、調査結果から解決策とプロジェクトを立てました。将来的には役場が産業支援の役割を担い、住民による「淡水レジャー農業特別区」設立申請を支援し、レジャー空間を企画完備し、生活、生態、生産の「三生一体」という運営目標を達成します。
七、都市革新
都市発展には時に負荷力を考慮しなくてはならず、都市自身の受ける負荷が都市管理者の能力の許容範囲を超えると諸問題が発生します。淡水の人口は約20万人で、ほとんどが市街地に集中しているため、交通、ごみ処理、緑の空間不足といった居住問題が生じ、これでは都市機能に影響が及びます。淡水には実は非常に大きな要地があります。それは、多年にわたり内政部建造署が進めてきた総面積1,300ヘクタール余りの淡海新市区です。淡水鎮役場の指揮により、元は中正老街に位置していた早期都市計画の行政棟を、淡海新市区に移転させて新棟を建設し、淡水住民行政、土地行政、警察署、銀行、税務署等の機関をここに集め、「一棟完全サービス」を目指して住民にとって便利な役場作りに努めています。
ほかにも、場新棟の近隣用地を使用し、公園、国際フェスティバルホール、国際デザインセンター、生態池、交通網などの建設を目標に、淡水都市部負荷力の一部を移転させ、元からある空間を更に有効利用し、都市問題を削減します。
結び
旅人を魅了する美しい淡水は、今や一味違う芸術文化を演出するまでに発展し、その魅力は無限です。しかし発展に伴って数々の問題に直面していることから、役場は交通問題、人口過密、産業転換傾向を深刻な問題として取り上げ、積極的に政府や上級機構に解決策を求め、専門家と検討会議を開き、より良い淡水になるよう最善を尽くしています。
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